サンドウィッチ・ライター葉桜のブログ

サンドウィッチ好きが高じて、サンドウィッチライターになったサンドウィッチ狂い葉桜陽が、サンドウィッチ好きにおくる、サンドウィッチ好きによるサンドウィッチ好きのためのサンドウィッチブログ。

サンドウィッチの基本のキ ~バターの役割編~

  パン切れに具材を挟む。ごく簡単にいえば、サンドウィッチの作り方はそれだけだ。料理をしたことがない人にでも、恐らく作ることはできる。故に、サンドウィッチは世界中の家庭で食べられている稀な食べ物と成り得た。

 然し、世界中どこでもサンドウィッチ(地域に依って呼び方に違いは在れどパンに具を挟んだ料理は世界中で食べられている)が食されているということは、裏を返せば、それ程に種類も豊富で奥深い料理であるということだ。単純であればあるほど、その本格は難しい。というのが世の常である。千文字の文章を書くより二百文字に伝えたいことをきれいにまとめる方が余程難しい。一見すると落書きのような画が芸術作品と呼ばれる。そういう具合で、単純なことほど腕が問われ知識が求められるのだ。サンドウィッチというシンプルな料理は、世界一簡単な料理でありながら、美味しく、そして美しく作ろうと思うと、途端に世界一難しい料理にもなるといって過言ではあるまい。

 さて、うんとハードルを上げたところで、サンドウィッチ作りの基本のキをお教えしよう。千里の道も一歩から。サンドウィッチ上手になるためにまず抑えておくべきことがいくつかある。今回はそのうちでも、特に重要な「バターの役割」についてお話ししよう。

 

 

 

バターの役割を知るべし

 

f:id:warattemite:20200212183843j:plain

 サンドウィッチのレシピを見ると、必ずと言っていいほど、「パンにバターを塗る」とある。然し、バターは安くないし、何より塗るのが面倒くさい。バターがどんな働きをしているのか知らなければ、この工程を省いてしまうのもよく分かる。

 だが、サンドウィッチを作るときにパンに塗るバターの主な役割は四つ。いずれも重要なことだ。この記事を読み終えたときには、いくら面倒でも、バターを塗らずにサンドウィッチを作るなんて愚行はもう出来なくなるだろう。

 

 具材の水分がパンに浸み込むのを防ぐ

f:id:warattemite:20200212191014j:plain

 サンドウィッチ初心者がまず陥る失敗は、具材の水分過多によってサンドウィッチがビチャビチャになることだ。特にパンはスポンジ状であるから水分をよく吸収してしまう。濡れたパンのサンドウィッチは食べ辛いし不味い。

 そこでバターが必要になる。バターは油であるから水分をよく弾く。パンの表面にバターを塗ることには、サンドウィッチが具材の水分でビチャビチャに濡れるのを防ぐコーティング剤の役割があるのだ。

 

サンドウィッチの崩れを防ぐ

f:id:warattemite:20200212194808j:plain

 サンドウィッチやハンバーガー(ハンバーガーも厳密にはサンドウィッチの一種であるが)を作るとき、土台となるパン(ヒール)の上に具材を積み重ねてゆき、最後にもう一方のパン(クラウン)をかぶせる。この具材を積み上げてゆく様から、サンドウィッチやハンバーガーの構成のことをビルディングと呼ぶ。建物は、建材を闇雲に積み重ねたのでは簡単に崩れてしまう。

 サンドウィッチも同様だ。考えなしに具材を積み上げてはまずい。具材ごとの性質をよく理解し、計画的に組み立てなければ、具材同士のの喧嘩やサンドウィッチの倒壊、それから食感を損なう原因となる。

 バターには、パンと具材をずれにくくする、つまりサンドウィッチが崩れてしまうのを防ぐ接着剤としての役割も持っているのだ。

 

具材が傷むのを防ぐ

f:id:warattemite:20200212194839j:plain

    お弁当としてサンドウィッチを作る場合、具材の鮮度にも気を配らなければならない。特に夏場の熱い時期は、あっという間に具材やパンが傷んでしまうので最新の注意が必要だ。対策としては保冷バックを使うとか、腐りやすい食材をなるだけ使わないとか、いろいろの工夫がある。微生物の増殖を防ぐ目的でも、水分を弾く性質を持つバターをパンに塗っておくといい。

 

美味しい

f:id:warattemite:20200212194928j:plain

 単純にバターを塗る方が塗らないより圧倒的においしい。コクが増し、まろやかな口あたりになるので、是非とも塗っておいて損はない。上記三つの役割をすべて知らずにいたとしてもコレだけは知っておくべきだ。なんたって美味しいのだから。

 

まとめ

 バターの代わりにマヨネーズやヨーグルトなどの代用品を使うこともある。それについて詳しいことは、また今度別の記事にまとめることにしよう。今回は、サンドウィッチ作りの基本中のキホンである「バターの役割」を学んだ。何事も基本が大切。基本が成っていなければ、どんなに画期的なアイデアを持っていたとしても美味しいサンドウィッチを作ることはできない。こういう小さな、けれども重要な知識の積み重ねこそ、サンドウィッチ上手への近道である。次回は、「パンの厚み」の話をしよう。